不思議なことなど

昨夜おもいっきり首を寝違え、ほとんど身動きが取れないので読書してました。(号泣)
本は、はらだいこさんが貸してくれた『姑獲鳥の夏』。

京極シリーズ良いよ~って人はこれまでにも周りに何人かいて、その名前だけは知ってたんですが、これまで読んだことなかったんですよね。どうも、人気のあるものには距離をおいてしまうアマノジャクなところがあるんで。


もう散々語り尽くされていると思うんですが、とりあえず、日記なので思ったまま記してみたり。
ええと、こういう念とか呪とかが絡んでくるような「超常現象」(ぽい)ミステリ物は、推理小説って言っても良いんですかねえ。小野不由美の『東亰異聞』を読んだ時にもこれと同じ感覚を抱いたんです。「誰が犯人か、全部読むまでに当てられる?」って貸してくれた人がいて、自分も推理小説のつもりで読んでいたら、こういうのだったと。(実際は違いましたが)
自分の判断基準から言うと、アッチの世界が絡むともう、トリックを暴いたりなんだりといった「推理」が出来るレベルじゃないです。せいぜい、こいつは嘘ついてるだろとか、こいつ人間じゃなさそうだな、という程度のカンしか働かない。いや、今の推理小説って、そういう領域も踏まえてきちんと推理できなきゃいけないのかな。だとしたら、出来る人を尊敬します。すごいっす。
ああでもこの話、自分の既成概念からアッチの世界絡みと感じただけで、事実関係を種々雑多な「念」で歪めて見せられているだけだよなあ。
(そう考えると、先の『東亰異聞』はミステリファンタジー??)

登場人物で誰が好きかって言われれば、木場かな。彼が一番「人間らしい」からかも知れない。この人が喋る時だけ、安心して読んでられました。京極堂はああだし、榎木津もあれだし、関口は・・コイツが一番苦手かも知れない。一般人代表のストーリーテラーと見せかけ・・とんだワトスン君ですね。
内容は・・前半がとにかくキツイ。活字を読むのはそんなに遅くない方だと自負してたんですが、まず京極堂と関口の長話にぶっ倒れそうになりました。そこを越えてしまえば、あとは比較的スイスイと。読後感は悪くなかったです。(関口のことを除けば、ね)


で、この『姑獲鳥の夏』の映画が来年夏公開だそうで、楽しみですね。
(公式サイトに紹介のリンクを貼ろうと思ったんですが、ヘラルドに許可とらなきゃいけないらしいんでやめときます:P)
キャストでイメージあってるな(あくまで見た目で)と思ったのは原田知世の涼子、阿部寛の榎木津でしょうか。関口が長瀬正敏ってのは、かっこよすぎかなとも思うんですが(・・猿っぽい繋がりか?(汗))。
他は・・演技でまた印象が変わってくるかも知れません。菊乃をいしだあゆみがやるのは、見る前から安心。
はてさて、どんな仕上がりになるんでしょう。うふふ。


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