Wizardry5を遊ぶ-B???F

前回の話はこちら。

ゲーム内ではB777Fと表示される「地獄」。階数がなんだかイヤミです。
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自主的に落ちてきたか、落とされてきたかはさておき、歓迎されて嬉しい……ワケねぇだろ!

※今回の記事はWiz#5のおまけ要素を扱ってます。自力で見たい方は続きをクリックしないでください。※

SFC版では溶岩でも冷えて固まったような壁という感じでしたが、PS版はポリゴン炎の壁がメラメラ燃えてます。この炎が厄介でして、目の前に立つまで周囲の壁と同じように燃えさかって見えるので歩き辛い。特に隠しドアに至っては、発見後も扉が視認できないという意地悪っぷり。

地獄で出会う敵はこれまでのフロアで出会ったどの敵よりも強力で、一戦一戦が気が抜けません。リセット技が嫌いな方は、最初の歓迎メッセージを噛み締めることになるでしょう。(くそったれ!)

地獄は3つのエリアに分かれています。そのうち一番広いエリアのどこかに隠し部屋があります。
ヒント:南東
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見つけて入ると、なんだかすごい顔ぶれに歓迎……されているのだろうか。
SFC版だとこのメッセージの後、悪魔族最強の面々との三連戦が待っているのですが、PS版にはそのエンカウントはなし。ちょっと寂しい。

気を引き締めて進むパーティの前に立ちはだかる最後の敵は――――
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体力甚大、首刎ね、即死魔法何でもアリのお方。

…………ん? ララ?

この名前どこかで……と思った人は記憶力がいい。
1Fのブラザーフッド寺院でノーム人形グブリ・ゲドックが頻繁に口にしていた名前。
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(SFC版じゃちゃんとララって言ってるのにな。何故のばすんだ。)

…………。
リルガミンの神って畜×かよ!!

しかもこの戦闘はカミサマの戯れの一環らしく、倒してもまた戻ってくれば何事もなかったかのように復活して「遊んで」くれます。カミサマすごい。ていうかヒトをなんだと思ってやがりますかこの野郎。

NPC達の設定もそうですが、こういった、大筋からはずれたところは謎なままなところもWizの醍醐味。
(斬紅郎無双剣の、ちょっとプレイヤーを突き放したような魅力に通じるものがあります)

SFC版から十数年振りにこのPS版を遊びましたが、パーティ面子に感情移入さえできれば相変わらず楽しいゲームです。
ただ両方きちんと遊んだ感じとしては、SFC版の方が映像、音、操作性など全てにおいて「いい感じ」に仕上がっていたことを再認識させられました。環境が許すなら、未プレイで興味を持たれた方はまずSFC版を遊ぶことをお薦めしたいのですが、PS版はアイテムリストやモンスターリスト埋めの楽しみがあるので、お好みでどうぞ。

最後になりましたが。

故・羽田健太郎氏が生み出された美しくも荘厳な曲は、
ゲーム音楽という枠を超えて心地よく耳に残っています。
プレイヤーの数だけある旧Wizardryの記憶と共に、
これまでも、これからも、朽ちず、色褪せず有り続けます。

旧Wizardryを愛したプレイヤーは、羽田氏の音楽を忘れることはありません。


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