大向うの話を少し

もうあちこちのblogで紹介されて大評判かつ、あまりのアクセス数に公開元が戸惑ってすらいる素敵なFlashが。『中村屋』(STEEL-スチール-)
※並以上のボリュームでの視聴を推奨。仕事中は厳禁です。

元はグループ魂のアルバムTMCに収録の『大江戸コール&レスポンス』ですね。声だけでも充分笑えますが、Flashで視覚的に捉えられると楽しさ倍増。
というか、九代目の声が勘九郎丈...ああ今は勘三郎丈(十八代目)ですが、すごい、そっくりだ。苦笑混じりのところとか、「~だよ」あたりなんて瓜二つ。
大向う(この場合は参列者?)も良い声してますね。タイミングは最悪ですが。真面目に歌舞伎が好きなら、大向うのプロを目指しても良いんじゃないかと。


歌舞伎ついでに、少し脱線。

かつて某歌舞伎役者の付人を1年ほど勤めたことがあります。もう10年も前の話ですね。
付いた役者さんが高齢で入院されて退職となりましたが、ちょうど同じ時期に故・市村羽○衛門丈(十七代目)と、当時の中○勘九郎丈の付人さんも代わりを探していて、引き継がないかとお誘いがかかりました。既に普通の仕事に就くつもりで気持ちの整理をしていたので、どちらも断ってしまいましたが...。今となっては、どちらに付いたとしても、またそれぞれに興味深いものが見られたかもなと、少し残念に思い出したりすることもあります。
でもあのまま残っていたら、今の生活はなかったろうし。人生万事塞翁が馬ということで。

閑話休題。

ええと、掛け声のプロ(大向う)の話ですね。ちゃんといるんですよ、専門でやってる人が。
歌舞伎座や国立劇場なんかで、絶妙のタイミングで声をかけてる人。歌舞伎好きで、どの場面でどういう声をかければいいか分かってる歌舞伎通さんです。場を盛り上げる為の一種のサクラと言っても良いんですかね。自分もあまり詳しくはないですが、見た感じ、複数人がきちんと相談して日程を割り振っているようでした。大向うがだーれもいなくて声がひとつも掛からなかったんでは、歌舞伎の醍醐味も半減ですからね。(演目によっては掛け声前提の台詞もあります)
自分が付いてた役者さんは屋号を呼ばれた呼ばれないを気にする人で、気持ちいいタイミングで声がかかったときは上機嫌で戻ってきてましたね。楽屋に挨拶に来る大向うさんに、また頼むよとポチ袋を手渡してましたっけ。


まあそのようなわけで、このFlashは非常にツボに入りました。ン中村屋!

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