DON'T PANIC!~シーマン&ドリカス初心者日記~4日目

■変声、そして。

昨日は大変だった。寂しくなったけど、今日から皆の分も生きておくれ、ベビーたち。ようやく君らの笑顔も慣れた。普段の苦虫噛み潰したような無表情よりずっといい。もっと早く気付いてあげるべきだった。俺を許してくれ。
などといろいろ想いを噛みしめつつ、スタート。

『息がちょっと苦しいなぁ。空気を送り込んでくれぃ』
『寒いぞー』
なんだこのオヤジ声は!?・・・って、水槽内にはタラコと高木(仮名)の2匹しかいない。
そうか、もう変声したのか・・・。体も鱗がはっきりしてヒレとか増えて、ますます魚らしくなった。順調に成長しているんだろうが、なんか胸中がフクザツなのは何でだろう。

『おーい、だれかー。俺の話を聞いてくれぇー』
タラコ(仮名)が呼んでるので何かと思ったら、昔の餌場(?)を教えてくれた。これも遺伝子の記憶からなのだろうが、変声直後だけに、長く話されると不思議な感じではある。どう贔屓目に聞いてもそこらへんのオヤジの声だけに。


■昆虫&植物観察も楽しめます?

さっそく覗いたカゴには、何かの卵が4つと、得体の知れない物体が2つ。
たっぷりと霧を吹いてやったら、卵から芋虫が次々孵る。・・・シーマンたち、コレが好物だというのか・・・。自分はそうでもないが、芋虫嫌いな人はさぞやコレの取り扱いに困ることだろう。
まぁ、今はシーマンも空腹ではないようだし、芋虫4匹はそのまま放っておくことにする。
謎の物体は植物だった。一見分からないが、霧を吹きながら観察していると、じわじわ目に見えて成長していく。
成長した葉っぱには芋虫が上り、食べる。・・・おい、芋虫にもシーマンみたいな顔があるが、目の錯覚か?

ともあれ、この調子で放っておけば、さなぎになって、蛾にでもなって、また卵を生んでくれるのではなかろうか。現時点で他に餌の入手手段は不明だし、これで増やせというのなら、うかつに数は減らせない。もし何か代わりの餌が手に入ったら、その時また考えればいいし。
しっかし、芋虫に蛾か・・・、虫嫌いにはたまらんだろうなぁ。ああ、田舎育ちで良かった。


■言ってみろよ。

さて、成長したギルマンはどんな感じですかね。おいでギルマン。
『おまえ、これまでずいぶんと丁寧に世話してくれたな。ありがとうよ。へっへっへ。俺と話したかったんだな』
・・・そうだ。あんまり君らのインパクトが強すぎてすっかり忘れていたが、話し相手が欲しかったんだった。
不意に、性別と歳を聞かれた。だが聞くだけで、べつにどうという反応も返ってこない。仕方ないので、逆に聞く。
「性別は?」
『シーマンに性別はない』
「男?」
『オトコ、・・・のようなもの』
「・・・オカマ?」
『ぃやっだァ~。・・・それ、ヤメロ』
実際に性別はないらしい。雌雄共同体というやつだね。顔も声もオヤジだけど
「何歳?」
『俺? 天才』
「・・・・・・(閉口)」
これらはまだいい方で、彼らの反応は想像以上にぶっきらぼうだ。初めに期待したほどいいものではない。
『げげ、虎年(生まれ)か・・・道理で、わがまま』
『つまんねー人生送るなよ』
会話が続くのは稀だ。声をかけても、よく聞こえないフリをされる。一方的にすぐ話を打ち切られる。・・・このままでは気分転換どころか、ますます落ち込むぞ。私の世話では愛情が足りないと言うのか、マイガッ!?

諦めきれずに声をかけ続けると、タラコ(仮名)はにやっと笑って、言った。
『おまえ、俺のこと好きになってきたな。好きって言ってみろよ
はあああああ!!? うおおおおまえ、その顔で言うかあぁぁぁぁあーーーーー!?

完全にもてあそばれたまま、今日は寝る。どうか夢に見ませんように。
そんな親の憂鬱をよそに、彼らは初めてフンをするようになった。・・・あの管、どういう構造になってんだ??

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